トップメッセージ
1930年の創業以来、当社は「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」という企業理念を掲げ、くらしや産業にエネルギー、産業ガス・機械、マテリアルなど幅広い商品・サービスをお届けしています。その根底にあるのは、これからの社会に求められる新たな価値を創造することで社会に貢献したいという思いです。当社はこうした理念を原点に、社会課題の解決を通じて持続的な成長を実現することを、事業推進の原動力としています。
当社は1941年から水素を究極のクリーンエネルギーと位置付け、水素エネルギーの普及に向けた歩みを進めてまいりました。1970年には「住みよい地球がイワタニの願いです」をスローガンに掲げ、SDGsの達成や2050年カーボンニュートラルの実現に向け取り組んでいます。
水素エネルギー社会の実現に向けて、「水素バリューチェーン推進協議会」では、当社は共同代表の一員として「水素大動脈構想」や「水素1%調達宣言」を提言し、水素需要の創出と社会実装の加速に向けた取り組みを進めています。また、「Hydrogen Council(水素協議会)」においても主要会員として活動し、世界各国の企業と連携しながらグローバル規模での水素の利活用促進に取り組んでいます。
社会実装を支えるインフラ整備にも注力しています。当社とコスモ石油マーケティング株式会社の出資会社である岩谷コスモ水素ステーション合同会社では、FCトラックやFCバスなど商用車向け水素ステーションの整備を進めており、「岩谷コスモ水素ステーション平和島」や「岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所」を開設しました。2027年度内には東京都江東区新砂に新たなステーションを開所する予定です。
水素利用拡大のためには、安定的かつ大規模な供給体制の構築も不可欠です。CO2フリー水素サプライチェーンの確立に向けては、NEDOのグリーンイノベーション基金の助成を受け、「液化水素サプライチェーンの商用化実証」に協業各社と共に取り組み、世界に先駆けた大規模な水素の液化・輸送技術の確立を目指しています。
当社の事業基盤であるLPガス事業においては、全国約340万世帯のお客さまにLPガスを供給し、安定供給や保安、お困りごとの解決など地域貢献を通じてくらしを支えています。また、LPガスに水素を混合した導管供給や、グリーンLPガスの合成研究、油燃料からLPガス・LNGへの燃料転換など、脱炭素社会実現に向けた取り組みも進めています。これからもお客さま・地域から選ばれる「エネルギー生活総合サービス事業者」への進化を続けてまいります。
また、重要鉱物資源の安定供給体制の構築にも取り組んでいます。ノルウェーではノルディック・マイニング社への出資により高純度チタン鉱石の権益を取得しました。フランスではレアアース精錬事業者であるカレマグ社への出資を通じて長期供給契約を締結し、オーストラリアではミネラルサンド事業を展開するコバーン社の買収により新たな鉱区を獲得するなど、供給体制を強化しました。今後も重要鉱物資源の権益確保を進めるとともに、調達先の多様化を通じて安定供給体制の構築に努めてまいります。
2024年4月に資本業務提携契約を締結したコスモエネルギーホールディングス株式会社とは、コスモ石油株式会社千葉製油所での新たな液化水素製造プラント建設検討や、SAF製造に伴うグリーンLPガスの製造・供給スキームの検討など、連携を進めています。
来たる100周年、その先の飛躍に向けて、当社はお客さま、株主・投資家の皆さま、お取引先、地域の皆さま、そして社員に新たな価値を提供し続け、持続的な成長を目指してまいります。
代表取締役会長

代表取締役 社長執行役員 兼 CEO
