環境マネジメント
基本的な考え方
当社は、事業活動のあらゆる面で地球環境の保全に積極的に取り組んでいます。「イワタニグループ環境憲章」およびISO14001の規格に則った「岩谷産業 環境方針」を定め、環境マネジメントシステム(EMS)を構築し、継続的な改善を図りながら運用しています。このシステムを通じて、環境問題の解決や持続可能な社会の実現に貢献しています。
環境方針
環境マネジメントシステムの体制
当社は、環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格であるISO14001の認証を取得し、継続的な環境管理に取り組んでいます。
- 認証機関:
- 高圧ガス保安協会ISO審査センター
- 認証取得日:
- 1998年12月24日
- 対象サイト(ISO14001 認証取得サイト):
- 東京本社、大阪本社、中央研究所、岩谷水素技術研究所
- ISO14001 取得サイトの割合:
- 全従業員数の66%※
- 活動・製品及びサービスの範囲:
- LPガス、生活用品、食料、各種高圧ガス、機械、溶接資材、電子機器、金属、化学品、鉱産物などの販売および輸出入、ならびにガス技術を中心とした研究開発、ガス応用製品の開発および水素エネルギー、クリーンエネルギー、脱炭素技術の研究開発
※支社・支店は、本社商品部の指導のもと、当社のEMSに準拠した運用を行っています。
※ユニット…当社のEMSを運用する際の最小単位であり、「本部」「室」「部」などの組織を指します。
イワタニグループISO14001認証取得状況
岩谷産業本体および連結子会社のうち、ISO14001認証を取得している割合(2025年3月現在):18%(105 社中19社)
環境目標
当社の環境マネジメントシステム(EMS)では、各ユニットが年度ごとに環境目標を設定し、取り組みを進めています。2024年度に設定した環境目標については、ほぼ全ての目標を達成することができました。
| NO. | 項目 | 目標 |
|---|---|---|
| 1 | 持続可能な社会の実現に向けた活動推進 | 1) 水素エネルギー社会の実現に向けた事業拡大 2) 低・脱炭素ソリューションの開発・普及拡大 3) 循環型社会につながる取り組み強化 |
| 2 | イワタニグループのCO2排出量削減の推進 | 1) 脱炭素化に向けた取り組みの推進 2) 物流の効率化・低炭素化の推進 3) デジタルの活用・業務の効率化による環境負荷の削減 |
| 3 | コンプライアンスの徹底 | 1) 環境関連法規の遵守 |
2025年度も、各ユニットが環境目標を設定し、達成に向けて積極的に取り組んでいます。目標設定にあたっては、各ユニットの事業活動とCO2削減貢献量が結び付けられるような目標を立てることを推奨しています。
環境マネジメントに関する主な取り組み
環境教育
当社では、社員の環境意識を高めるため、年度初めの環境教育に加え、新入社員研修や管理職研修、e-ラーニングによる環境教育を実施しています。
| 名称 | 対象者 | 教育内容 | 2024年度実施実績(実施日) |
|---|---|---|---|
| 環境入門教育 | 新入社員 | 環境問題全般、EMSの概要、環境活動の利点 | 2024年4月5日(総合コース) 2024年4月18日(事務コース) |
| 階層別教育 | 新任管理職社員 | 環境関連法令の適用要件および事業との関連 | 2025年2月20日・26日(総合・事務コース合同) |
| ユニット教育 | EMS各ユニット構成員全員 | 環境目標、環境活動の手順、法規遵守手順 | 各ユニットで原則8月中に実施 |
| e-ラーニング | 役員除く国内全社員 | EMSに関する内容の周知と理解の促進 | 2025年2月19日~3月5日 |
内部環境監査
当社では、環境マネジメントシステム(EMS)の適切な運用を確保するため、年2回(9月、2月)、全ユニットを対象に内部環境監査を実施しています。これにより、各ユニットの環境活動の状況や環境関連法令の遵守状況、EMSの有効性を定期的に確認し、継続的な改善に努めています。
外部審査
当社は、高圧ガス保安協会ISO審査センターより毎年、ISO14001の認証審査を受けています。
2024年11月に定期審査を受け、登録認証の維持が認められました。
今後も引き続き、環境マネジメントの維持・向上と、継続的な改善に努めてまいります。
環境関連法規の遵守
当社では、環境マネジメントシステム(EMS)を活用した管理を徹底した結果、2024年度も廃棄物処理法、省エネ法、毒劇法、労働安全衛生法、化審法、容器包装リサイクル法、フロン排出抑制法など、各種環境関連法規の不遵守事例はありませんでした。今後も引き続き、法令遵守の徹底に努めてまいります。
