液化水素事業への夢が結実したH-I 型
ロケットの打ち上げ成功
1986年8月13日午前5時45分、初の国産H-I
型ロケット1号機が種子島宇宙センターからの打ち上げに成功しました。H-I 型 ロケットは、H(Hydrogen)の名前のとおり、液化水素を燃料とするわが国初の自主開発エンジンを搭載したロケット。日本の宇宙開発にとってその成功は極めて意義の大きなものとなりました。そしてこの燃料には、岩谷瓦斯尼崎工場より供給したイワタニの液化水素が使われたのです。長年、液化水素事業にかけた夢が実を結んだH-I
型 ロケットの打ち上げ成功は、当社にとっても水素事業の歴史に新たな1ページを刻むエポックメイキングな出来事でした。
これに先立つこと10余年、1975年に当社は宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構)から液化水素の輸送システムに関する検討の委託を受け、わが国で初めて長距離液化水素輸送に成功しました。翌1976年にはパイロットプラントにより宇宙開発事業団への液化水素納入を開始。1978年には、わが国初の大型液化水素製造プラント(能力730 /h)を稼働させ、宇宙開発事業団への本格的な供給を始めたのです。
1994年、初の液化酸素・液化水素ロケットとして打ち上げに成功したH-II型ロケット1号機にも、イワタニは燃料供給を実現。以来、今日に至るまで一貫して液化水素分野での先駆的役割を果たしてきました。この間、1990年には、適度な流動性を維持したまま、通常の液化水素に比べ約15%の密度増加を図ることができるシャーベット状の「スラッシュ水素」の製造にわが国で初めて成功するなど、当社は日本の宇宙航空開発とともに歩みながら、液化水素という未踏の分野へのチャレンジを続けています。
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