水素の製造方法

水素はさまざまな方法で製造することができますが、現在、国内で外販されている水素は、主に化石燃料を改質する方法と、化学プラントなどから副次的に発生する水素を回収・精製する方法の2つの方法で製造されています。一方で、これらの方法では製造工程でCO2を排出するため、発生したCO2を地中に埋める方法や、再生可能エネルギーを利用して水素を製造するための技術開発が国内外で進められています。

水素の製造方法

  • *天然ガス田や炭田で水素を製造すると同時にCCS(Carbon Dioxide Capture and Storage=二酸化炭素を分離・回収し深海や地中に貯留する技術)で製造工程のCO2を埋め戻す場合は、化石燃料由来であってもCO2フリー水素となる

現在、水素はその製造方法によって、「グレー」「ブルー」「グリーン」などに色分けされています。
石炭や天然ガスなどの化石燃料を原料に、高温で分解・改質して水素を製造する方法は製造時にCO2を発生することから「グレー水素」と呼ばれています。
化石燃料から製造し、発生したCO2を回収して地中に貯留したり、利用したりする「CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)」や「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」技術と組み合わせることで、CO2排出量を削減した水素を「ブルー水素」、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを利用して水の電気分解で製造した、CO2を一切排出しない水素は「グリーン水素」と呼ばれています。

水素エネルギーハンドブック

水素の物性、用途、製造方法のほか、水素エネルギー社会の実現に向けた国内外での取り組みや、80年以上にわたる当社の水素事業の歴史などについてまとめた冊子です。

水素エネルギーハンドブック
デジタルブックを見る