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環境と水素
なぜ水素なのか。自然の循環システムと共存できるエネルギー源

 海洋に生存する造礁サンゴは、あたかも自然が作りだした巨大ガスプラントのようです。造礁サンゴは、その組織中に共生する「褐虫藻」の光合成で、地上の熱帯雨林や森林に劣らないほど膨大な酸素を発生させていると同時に、人間が排出する二酸化炭素をカラダに取り込み、石灰化・吸収固定化してくれているのです。つまり供給と回収を同時に行っているいわば、私たちガス&エネルギー企業にとってお手本のような生物。サンゴ
 しかし、地球温暖化によって海水温度が上昇すると、サンゴの「白化」が進み、この炭酸ガスの吸収・固定化効果が期待できなくなるかもしれません。サンゴは海水温度30℃が上限、それ以上高温になると「褐虫藻」を放出・白化し、しばらくすると共生による栄養を得られなくなって死滅してしまうといわれています。人間中心のシャローエコロジー(※注)の立場でも、大きな問題といえるでしょう。二酸化炭素を出さない水素エネルギー利用は、温暖化ガスの総量を減らし、地球温暖化防止の究極の選択です。海洋のガス循環のメカニズムも阻害しない。サンゴにとっても「水素」エネルギーは優しいといえるのです。
(※注)
シャローエコロジー………ノルウェーの哲学者、オスロ大学名誉教授のアルネ・ネスが1972年に提唱した概念。ディープエコロジーと対で語られる。主に人間の物質的豊かさや健康を維持・向上するため、環境汚染や資源枯渇に対応するエコロジー運動のこと。対してディープエコロジーは、世界の存在全体を深く結びついた連続体とみる全体野的な視点で、原則を生命圏平等主義に置き生態系全体の維持を考えるエコロジー運動。
水素が地球環境問題への切り札と期待される理由

 「水素」をエネルギーとして利用するという発想は、最近考えられ始めたものではありません。日本でも、今までに通産省工業技術院(当時)のニューサンシャイン計画の一環としての「WE-NETプロジェクト」が1993年から実施されていますし、さかのぼって1973年には海洋に多数の筏を並べ太陽エネルギーを有効利用し海水から水素を製造する「ポルシェ計画」などが検討されてきています。海外でも1986年に発足したドイツを中心としたEU-カナダ共同の「EQHHPP計画」や同年スタートのドイツ-サウジ共同の「HYSOLARプロジェクト」をはじめ、ほかにも多くの継続研究がなされています。また、EUでは、1938年以降、長距離の水素パイプラインが広範かつ現実に使われています。
 それでは、なぜ、今日再び水素エネルギーに注目が集まっているのでしょうか。
何より目に見えるカタチとなって認識され始めた地球温暖化・酸性雨といった地球環境問題への関心の高まりと、燃料電池や太陽光発電というエネルギーアプリケーション技術の進展がその最も大きい要因でしょう。枯渇が危惧される化石燃料に対して、無尽蔵とも考えられる水素の資源量、リサイクル性、クリーン性、エネルギーの脱炭素化への潮流もその推進を後押ししています。
太陽
太陽は巨大な水素の塊である
そうした水素への期待感の中、最も理想的な水素製造法は、水素源としての水を電気分解する電力を、太陽光や風力、水力、地熱など炭素原子を含まない再生可能エネルギーを使って生産できるようにすることです。
 またこの水素製造の考え方は、「エネルギー媒体として、これらの再生可能エネルギーを貯蔵可能エネルギーである水素に変換して利用する」ということでもあります。二次エネルギーとしては、電気も水素も同様に見えますが、ここが大きく違うところです。現在、超電導を使った電力貯蔵システムは構想的に考えられていますが、実用化はまだ遠いと言わざるをえません。つまり電力は実用的レベルではいまだ大量に貯蔵できない二次エネルギーということになります。日本で構想されたWE-NET計画は、海外の豊富な水資源を背景に水力発電で液化水素をつくり日本に輸出、沿岸部で水素発電するというものですが、これはとりもなおさず電力を水素の形にして輸送し、地球規模でエネルギーの偏在を平準化するプロジェクトでもあったのです。人が生活しエネルギーを消費する、そのことを止むことはできませんが、そのエネルギーで自らが生きる基盤・地球環境を阻害することはできないことは自明です。資源としての炭素リサイクルを考えても、エネルギーの道は水素へ大きく舵をとっていくでしょう。
 
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