水素とは
水素の原子番号は1番。元素の中で一番小さな原子番号をもち、宇宙では最も多く存在している元素です。地球上にも大量の水素元素が存在していますが、多くは水や炭化水素などの化合物として存在しています。
物性は無色・無臭・無毒、常温では気体で存在し、地球上で最も軽い物質です。可燃性ガスであり、燃焼すると酸素と反応して水になるクリーンな気体です。
工業用としてさまざまな用途で活躍していますが、地球上に無尽蔵に存在し、さまざまな方法で製造できること、エネルギーとして使用してもCO2を排出しないことから化石燃料に代わるエネルギーとして注目を集めています。
水素の物性
水素(H2)は無色・無臭・無毒の気体で、融点(-259℃)、沸点(-253℃)はヘリウムに次いで低く、密度は気体・液体・固体のいずれにおいても、全物質の中で最小(最も軽い)です。
可燃性ですが、他の可燃性ガスとは異なり、炎は無色透明です。気体の中では拡散率が最大(最も拡がりやすいガス)で、燃焼すれば酸素と結びついて水になるクリーンな気体です。
- 分子式
- H2
- 融点・凝固点
- ₋259℃
- 沸点、初留点および沸騰範囲
- ₋253℃
- 燃焼または爆発範囲の上限・下限
- 4.0~75%
- 蒸気圧
- 1.24×106㎜Hg(25℃)
- 液密度
- 0.0708kg/L(₋252.9℃)
- 蒸気密度
- 0.0899kg/m3(0℃、101.3kPa)
- 比重(相対密度)
- 0.0695(空気=1)
- 溶解度
- 0.0178L/L-H2O(20℃、101.3kPa)
- N₋オクタノール/水分配係数
- log Pow=0.45(推定値)
- 自然発火温度
- 500~571℃
- 粘度
- 8.34×10-3mPa・s(0℃、101.3kPa)
- 分子量
- 2.016
- 最小着火エネルギー
- 0.02mJ
- 炎色
- 無色
- 色、味、におい
- 無色、無味、無臭
水素エネルギーハンドブック
水素の物性、用途、製造方法のほか、水素エネルギー社会の実現に向けた国内外での取り組みや、80年以上にわたる当社の水素事業の歴史などについてまとめた冊子です。