イワタニレポート

健康食品の取り組み

2023/1/27

すっぽんシリーズ

古来より滋養強壮や美容に効果があるとされてきた「すっぽん」。宮廷料理としても食され、中国では甲羅が漢方薬に使われるなど、健康食品として長年にわたり重宝されてきました。
当社が2022年10月に実施したすっぽんに関するアンケート調査でも「すっぽんにどんなイメージをお持ちですか?」という質問に対し、8割以上の方が「滋養強壮」と回答。次に「高級」で6割、3割の方が「美容に良さそう」と回答されました。そんな健康食品として良いイメージがあるすっぽんですが、7割の方が食べたことがないという結果に(同アンケート結果)。「高級」「食べる機会がない」などが要因として挙げられており、身近な食材ではなくなってきているのが現状です。実際に、全国にあるすっぽん養殖場は、1988年238社をピークに、2018年には54社と4分の1にまで減少をしてしまっています。(出典:農林水産省 漁業センサス)
当社では1980年にすっぽんの取り扱いを開始して以降、40年以上にわたり、すっぽんシリーズの販売を行ってきました。今回のイワタニレポートでは、すっぽんの魅力とイワタニのこだわりについて紹介します。

【アンケート結果】すっぽんにどんなイメージをお持ちですか?

調査について

  • ・インターネットリサーチFastask
  • ・期間 2022年10月4日(火)~2022年10月7日(金)
  • ・スクリーニング調査人数 2000人(20代~60歳以上 男女)
  • ・本調査 558人(20代~60歳以上 男女)

すっぽんの特長

すっぽんは、必須アミノ酸やビタミン、ミネラル類が豊富。アミノ酸から作られるタンパク質は体内で筋肉や酵素、ホルモンの材料になるため滋養強壮の効果があり、すっぽんに含まれるリノール酸は、コレステロール値や中性脂肪を抑える働きがあるといわれています。さらに、コラーゲンも豊富で、美容にも良いといわれている食材です。
必須アミノ酸のバランスが良いので、他の具材のおいしさも活かすことができます。前述のアンケートでも、すっぽん料理を食べたことがある方の7割以上が「非常においしかった」「おいしかった」と回答するなど、ちょっとクセがありそうなイメージをお持ちの方もおられると思いますが、非常においしい食材なのです。

イワタニとすっぽん

すっぽんには多くの栄養が含まれていますが、その栄養素を壊さないまま手軽に利用できるようにするのは困難とされていました。この問題を解決するため、1980年に液化窒素を使用した凍結粉砕技術をすっぽんに応用。すっぽんの栄養素を変性させることなく粉末にすることに成功しました。凍結粉砕技術とは、極低温(-196℃)の液化窒素ですっぽんを丸ごと瞬間凍結させ粉砕する方法です。極低温で加工するため、熱で変性してしまう栄養素を変性させることなく微粉砕化し、パウダー状にすることができます。この技術により、イワタニはサプリメントやスポーツドリンク、スープなどすっぽんシリーズを幅広く展開していきました。

家庭用商品として、1980年すっぽんサプリメント「スポリキE」、2000年に家庭用のすっぽんスープ「美味益気寿すっぽんスープ」を発売。2006年には「毎日飲んでいただきたいスープ」をコンセプトに低価格帯の商品「麻布小銭屋すっぽんスープ」を発売し、すっぽん=高級食材という概念を覆す価格展開で話題となりました。2016年には凍結粉砕したすっぽん粉末を配合し、さらにお求めやすい価格となった「美味しいすっぽんスープ」。2022年には、「美味しいすっぽんスープ プラス」「美味しいすっぽんジュレ」を発売するなど、女性に好まれる商品の開発を展開しています。

イワタニのすっぽんシリーズの最大の特長は、すっぽん養殖の権威「井寺スッポン養殖場」のすっぽんのみを使用している点です。井寺スッポン養殖場は、熊本県山鹿市で養殖場を営んでおり、名水百選にも選定される菊池渓谷領域の豊富な水源を活用し、自然に近い環境で大事にすっぽんを育てています。一般的に、養殖より天然の方がおいしいと思っている方が多いと思いますが、すっぽんに関してはその逆。きちんと管理している養殖場で育ったすっぽんは、衛生的で栄養価も高く、臭みの原因となる菌も保有していないため、泥抜きも不要で美味しく頂くことができます。

「美味しいすっぽんスープ」活用レシピ

イワタニの強み

  • ・すっぽん養殖の権威「井寺スッポン養殖場」の高品質のすっぽんのみを使用
  • ・凍結粉砕技術により、栄養素を壊すことなくすっぽんを粉末化。栄養素が高く、すっぽんを余すことなく活用できるので低価格での提供が可能
  • ・家庭用だけではなく、業務用まで豊富なラインアップ

井寺スッポン養殖場のご紹介

40年以上前からすっぽんの養殖に取り組んでいる「井寺スッポン養殖場」は、夏は暑く冬は寒さが厳しい自然環境豊かな熊本県山鹿市で養殖場を営んでいます。熊本県は県内で1,000カ所以上の湧水地がある水資源の宝庫。日本名水百選にも選定される菊池渓谷領域にて、最高の血統を厳選し、独自の飼料で丹精を込めてすっぽんを育てています。井寺スッポン養殖場の3つこだわりポイントをご紹介します。

※住所:熊本県山鹿市志々岐618

1.環境へのこだわり

自然な環境に近づけるため、広々とした池でゆっくり育てています。生産効率を考えれば、高密度で養殖する方が良いのですが、病気発症率が高くなり蔓延するリスクを伴います。よって、井寺スッポン養殖場では高密度養殖を避けています。また、年間5回以上の選別・水替えをしていることも大きな特長。水替えをすると多額のコストが掛かってしまいますが、あえて選別・水替えを繰り返すことで個々のすっぽんの状態を確認し元気で健康なすっぽんを育ています。

【井寺スッポン養殖場のロジ池】

2.水へのこだわり

井寺スッポン養殖場では、地下から汲み上げた地下水のみを使用しています。用水などの水は使用せず、構成物質・薬も一切使用していません。源流は日本名水百選にも選定される菊池渓谷領域。井寺スッポン養殖場で汲み上げている地下水は、年間通じて24℃程度の温度があり、温暖な環境で飼育するすっぽんの養殖に最適な環境です。菊池渓谷の豊富な湧水で、すっぽんの養殖をしています。

【菊池渓谷】

3.飼料へのこだわり

独自の飼料のみを給餌しています。主たる原料の魚粉は国内最高級のものを使用し、その他の栄養素も天然素材のものを配合したバランスの良い飼料となっています。井寺スッポン養殖場の古庄社長は「納得できる飼料が完成するまで20年掛かりました。飼料価格は高騰していますが、配合を変更するつもりはありません」と飼料へのこだわりを語られていました。

【養殖されたすっぽん】

井寺スッポン養殖場では、このようなこだわりで丹精を込めてすっぽんを育てています。
「この高品質のすっぽんをぜひ多くの方に味わっていただきたい」「すっぽんの素晴らしさを多くの方に知っていただきたい」との思いで当社のすっぽん商品は開発されています。
ぜひ一度、お試しください。

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