イワタニレポート

総合エネルギー事業の取り組み

2022/3/31

イワタニゲートウェイを活用した新たな取り組み

当社独自のIoTプラットフォーム「イワタニゲートウェイ」を活用した新たな取り組みが続々とスタートしています。石川県羽咋市では、「イワタニゲートウェイ」と見守り端末を連携し、子どもの見守りサービスを開始します。また、「イワタニゲートウェイ」とブロックチェーンを連携し、一般家庭で埋没するCO削減効果の価値化に向けた取り組みを開始しました。

イワタニゲートウェイ×見守り端末で、子どもの見守りサービス
~石川県羽咋市で子どもの見守りサービスを開始~

当社は、(株)otta、(株)アイ・オー・データ機器、国立大学法人 金沢大学、石川県羽咋市と、「見守りサービスの導入に関する協定(以下、本協定)」を2022年3月2日に締結しました。

ottaが提供する「見守りサービス」は、専用端末を携帯する子どもが、域内に設置された「見守りスポット」や「見守り人」付近を通過すると位置情報が記録され、記録された位置を保護者がスマートフォンで確認できるサービス。2022年4月から羽咋市立の小学校6校の児童を対象に専用端末を配布する予定です。
本協定では、児童の行動履歴は、個人情報を伏せた形で情報収集を実施し、金沢大学が解析を行い交通事故防止などに役立て、将来的には小学生のみならず、高齢者などにもサービスの対象を拡げていく計画です。また当社はottaと協業し、石川県羽咋市を皮切りにさまざまな地域でサービスの展開を図っていきます。

本サービスでの当社の2つの大きな役割

  • ❶店舗や個人宅に設置する「見守り基地局」と「イワタニゲートウェイ」を連携し、位置情報を発信する取り組み。
  • ❷イワタニセントラル北陸(株)など当社グループ会社の営業車両や配送車両にも位置情報を記録する基地局機能を搭載し、効率的かつ広範囲な見守り環境のサポート。

見守りサービスのイメージ図

イワタニゲートウェイ×ブロックチェーンで、一般家庭で埋没するCO削減効果を価値化

当社は、(株)chaintopeと協業し、家庭での脱炭素に向けた取り組みを促進することを目的に、家庭で埋没するCO削減効果の価値化に向けた取り組みを開始しました。家庭でのCO削減効果は1軒1軒では小さく、環境価値を創出するための手続きがアナログかつ煩雑であるため、家庭で実施されているCO削減の取り組みは環境価値化することができておらず埋没されています。
「イワタニゲートウェイ」を用いて家庭で生じるエネルギーデータを取得し、chaintopeのブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」を用いて簡便に集計し、データの信頼性を高める取り組みを行います。具体的な取り組みとして、まずは家庭に設置した太陽光発電の自家消費量を計測し、環境価値の創出を行っていきます。長崎県五島市で実証試験を行い、データの連携に成功し、環境価値に関する情報処理方法や情報処理システムなど本取り組みに関する特許を出願しました。
今後、Jークレジット制度の活用や地方自治体との連携を図り、取得した環境価値の一部をポイントやクーポンなどで一般家庭に還元する仕組みを検討し、個人の行動変容を促すことで、地域や社会のカーボンニュートラルに向けた取り組みを強化していきます。

取り組みイメージ図

イワタニゲートウェイとは

イワタニゲートウェイは、ガス警報器に通信機能を付加し、ガスや電気メーターなどさまざまな「モノ」をインターネットにつなぐ当社独自のIoTプラットフォーム。2021年7月からサービスを開始しました。イワタニゲートウェイを中心としたデジタル技術と全国のLPガスネットワークの事業基盤を融合し、見守りや健康管理サービスなど地域の課題解決に貢献する新たなサービスを拡充していく予定です。

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