イワタニレポート

中期経営計画

2021/7/26

新中期経営企画「PLAN23」策定

2023年度を最終年度とする新中期経営計画「PLAN23」を策定しました。「PLAN23」では、基本戦略として、①脱炭素社会に向けた取り組み強化、②エネルギー生活総合サービス事業者への進化、③海外事業の拡大の3点を掲げ、水素エネルギー社会の推進や、LPガス事業・産業ガス事業の拡大などを中心に3年間で1,500億円の投資を見込んでいます。今月のイワタニレポートでは、経営数値目標および、脱炭素社会の実現に向けた当社のビジョンなどについて紹介いたします。

当社が運営する神戸空港島の液化水素輸入基地に接岸する液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」

「PLAN23」テーマ・基本方針

テーマ

「水素エネルギー社会の実現に向けて ~事業の枠組みを超えた挑戦~」

基本方針

「脱炭素社会に向けた戦略投資の強化」と「デジタル化の推進」

経営数値目標

【経営指標】
2020年度実績 PLAN23目標値
経常利益 344億円 400億円
ROE(自己資本利益率) 10.9% 9%以上
【重要事業指標】
2020年度実績 PLAN23目標値
LPガス直売顧客数 101万戸 110万戸
カセットこんろ・ボンベ販売数量 こんろ:4,471千台
ボンベ:134百万本
こんろ:6,500千台
ボンベ:180百万本
エアセパレートガス販売数量 15.5億m3 17.0億m3
液化水素販売数量 67百万m3(約6,000t) 90百万m3(約8,000t)

脱炭素社会の実現に向けて

当社では、総合エネルギー、産業ガス・機械、マテリアル、自然産業の4つの事業の強みを生かし、それぞれの事業が一体となって「脱炭素社会の実現」に取り組んでいきます。
具体的には、水素利用の促進に努めるとともに、LPガスに水素などを混焼することによる低炭素化やプロパネーションの実現に向けた研究にも取り組んでいきます。更に、バイオマス発電による水素製造や、廃プラスチックの再資源化の過程で発生するLPガスや水素の利活用、家畜の排泄物からのLPガス・水素製造などの検討も進めてまいります。

ガス&エネルギーを中心につながる全ての事業

水素エネルギー社会に向けて

また、国内No.1の水素サプライヤーとして、CO2フリー水素サプライチェーンの構築に取り組んでいます。日豪間での水素サプライチェーン構築を目指し、川崎重工業(株)や電源開発(株)などとともに取り組んでいる実証事業では、液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」が完成し、年内中に日豪間での液化水素輸送試験を行う予定です。
PLAN23では、水素エネルギー社会の実現に向け、水素事業に3年間で600億円の投資を見込んでおり、国内供給基盤の強化、国内外でのソースの開拓等を進めてまいります。

CO2フリー水素サプライチェーンを構築

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