MY VISION
ヘリウムを安定供給!
世界の「Iwatani」を支える人に
  • 産業ガス本部 ヘリウムガス部(東京)部長
  • 齋藤 啓成

  • (工学部 精密機械工学科卒 1997年入社)
入社後のキャリア
1997年 千葉支店配属
2001年 米国語学留学
2003年 イワタニインダストリアルガス会社(シンガポール) 出向
2005年 産業ガス・溶材本部 ガス技術部
2007年 上海岩谷有限公司 出向
2013年 産業ガス・機械事業本部 ヘリウムガス部(大阪)
2018年 産業ガス・機械事業本部 ヘリウムガス部(東京)

INTERVIEW

  • # 01

    各国支店担当者の心の機微を
    キャッチして販売量アップに成功
    ヘリウムガス部に配属されたのは、シンガポールと上海勤務を経た入社17年目、2013年のことでした。ちょうど当社がカタール企業との購入契約を結んだ年で、国内外へ販路拡大を試みた時期です。日本国内ですでに取引をしていたドイツ企業に依頼して、ドイツ本社の購買担当者との商談の機会を得ました。何度もドイツへ足を運んだ結果、やっとの思いで販売契約を結べましたが、期待とは裏腹に初年度の販売量を伸ばすことはできませんでした。
    何が原因なのか。さまざまに思いを巡らせていくと、浮かんできたのは、実際の供給先(ユーザー)である各国の購買担当者でした。もしかしたら思慮が足りなかったのかも知れない。そこで私は、各国の担当者と直接交渉を行うようにしてみたのです。結果、2年目以降は販売量を増やすことに成功しました。
    この件から、仕事には理論だけでは進められない場面があるのだと知りました。大局観の中で物事の本質を見抜きつつ、人の心の動きを敏感に感じ取り、心情を汲(く)みながら交渉する大切さを印象づけられた瞬間でした。
  • # 02

    世界的に需要が高まるヘリウムの
    安定供給に努める
    ヘリウムの沸点は-269℃と、すべての物質の中で最も低く、この特性から医療用MRIマグネット、半導体の冷却ガスといった用途で世界的に需要が非常に高まっています。一方で、ヘリウムは天然ガスから分離、精製する方法で製造され、アメリカでは戦略物資に指定されるほど希少な天然資源です。もしかしたらニュース・報道などで、ヘリウムが不足しているということを耳にされた方がいるのではないでしょうか。
    そんなヘリウムは、アメリカ、カタール、アルジェリアなど一部の国でしか生産されておらず、日本は全量を海外から調達しています。産地が一部の国に偏っていること、サプライチェーン(製造から消費までの一連の流れ)が世界横断的であることから、国際情勢の影響を受けやすく、安定供給やコストに支障をきたすことがあります。私の仕事は、アメリカやカタールからヘリウムを調達し、日本、中国、東南アジア、ヨーロッパなど、世界の顧客へ安定的にお届けすることです。
  • # 03

    世界のどこでも「Iwatani」を必要としてもらえるように
    「人が群がる仕事ではなく、自分にしかできない仕事」を自分の頭で考えて進めるよう心がけています。岩谷産業は、社員本人の熱意、努力次第でやりたい仕事を任せてくれる社風です。私自身も、英語や財務会計の勉強の成果をアピールし、希望していた海外やヘリウムガス部での勤務がかないました。
    今はマネージャーポジションも担っているため、部下を成⾧させる責任もあります。部下が表舞台で脚光を浴びる場を提供できるよう、自分はなるべく裏方に回るようにしています。今後の目標は、世界のどこに行っても「Iwatani」という会社を必要としてもらえるよう、当社が強みを持っている商品や事業を海外で普及させていくことです。ビジョンを実現していける人とぜひ一緒に働きたいですね。

ONE DAY

  • 米国の仕入れ先とテレビ会議。
    朝から気合い十分で臨みます。

  • 仕事のことや、ときにはプライベートの相談も・・・。
    部下とのミーティングを大事にしています。

  • 再びのテレビ会議!
    今回の相手はイタリアの顧客。
    世界を舞台にするイワタニの日常風景です。

  • 家族との時間を大切にしています

  • 2人の息子は現在、小学生です。まだ2人とも家にいる時間が長いので、できる限り一緒にご飯を食べ、勉強をし、遊ぶようにしています。もう少し大きくなったら、学校や友人と過ごす時間が増えていくことでしょう。親がふれ合える期間はごくわずか、小学生の今だからこそ共有できるこの時間を大切にしています。