THE FUTURE OF HYDROGEN
水素の未来を変える。水素が未来を変える。
地球上に無尽蔵に存在し、燃焼してもCO₂を全く排出しない「究極のクリーンエネルギー」、水素。
それは、地球環境問題と資源エネルギー問題を同時に解決できる可能性を秘めた、夢のエネルギー。
イワタニは、水素の可能性にどこよりも早く着目し、
研究開発・製造・物流・保安・利用に到るすべてを、自社グループで担っていました。
これから始まる水素エネルギー社会に、あらゆる領域で貢献します。
パイオニアとしての、使命と誇りを胸に。

水素エネルギーの強み STRONG POINT

  • 01クリーンエネルギー
  • 02無尽蔵
  • 03貯蔵・輸送可能
  • クリーンエネルギー
    CO2や大気汚染物質を全く排出しない
    「究極のクリーンエネルギー」
    水素は、燃焼しても空気中の酸素と反応して水に戻るだけで、CO2や大気汚染物質を全く排出しないエネルギーです。また、太陽光、水力、風力、地熱などの自然エネルギーでつくったCO2フリー水素を輸送し、燃料電池で発電して有効利用することで理想的な循環型エネルギーシステムが実現することができます。
  • 無尽蔵
    水素は、地球が誇る無尽蔵のエネルギー
    水素が地球上に単体(水素分子=H2)の状態で存在することはほとんどありません。それなのに無尽蔵のエネルギーといわれるのは、水や他の元素との化合物の形で地球上に大量に存在するからです。水は水素と酸素の化合物なので、水を電気分解すれば水素が得られます。水や各種の化合物から、さまざまな方法で水素を取り出すことができます。
  • 貯蔵・輸送可能
    水素は、エネルギーの運び役
    水素は、電気の大量貯蔵、輸送コストの問題も解決します。液化水素、金属化合物、ケミカル水素化合物などの形で大量に貯蔵することができ、長距離輸送でもほとんどロスがありません。電気を使用して水素を大量に製造・貯蔵し、消費地まで輸送し、再び水素から電気を取り出せばよいわけです。いわば「エネルギー媒体(エネルギーの運び役)」の役割を果たしているのです。

独自の液化水素サプライチェーン SUPPLY CHAIN MANAGEMENT

  • 01製造
  • 02輸送・貯蔵
  • 03供給・利用
  • 製造
    国内唯一の
    液化水素製造メーカー
    現在、イワタニの液化水素製造拠点は3ヵ所。なかでも2006年に設立した大阪府堺市の「ハイドロエッジ」では、液化水素プラントに空気分離ガスプラントを併設。LNGの冷熱により空気から窒素・酸素・アルゴンを分離し、さらに生成された液化窒素の冷熱を活用し、天然ガス改質により得た水素を液化しています。
  • 輸送・貯蔵
    多様な方式で最適な輸送・貯蔵を行う
    イワタニは大量に使用するユーザーに対して「液化水素」として輸送しています。水素は一般的に圧縮ガスとして輸送されますが、液化すると体積が約4分の1以下となるだけでなく、運搬容器の形状も異なるため、実際の輸送では最大12倍の水素を一度に運ぶことができます。一方で液化水素は-253℃ という極低温であるため、外気に触れるとすぐに気化してしまいます。そのため、いかに運搬容器の断熱性能を高めるかが輸送・貯蔵の課題となりますが、積層真空断熱方式という技術により気化によるロスを防ぎ、小型コンテナやローリーなど、ユーザーのニーズに応じた方式で水素を輸送・貯蔵しています。
  • 供給・利用
    街角で、郊外で、
    クリーンエネルギーが始動しています
    日本初の商用水素ステーションとしてオープンした「イワタニ水素ステーション尼崎」から始まり、全国に供給拠点を拡げてきたイワタニ。東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京都が建設する選手村を水素で電力をまかなう「水素タウン」として整備する方針も発表されるなど水素に対する期待が高まる中、引き続き益々水素が身近にある社会の実現に貢献していきます。

私達がつくる水素の未来 THE FUTURE OF HYDROGEN

  • 提供:HySTRA
    未来の国内水素需要のために
    海外からの水素の大量製造・輸入プロジェクトが始動
    水素発電が本格的に導入される2030年頃には、国内で発生・製造する水素だけでは需要をまかないきれなくなる可能性があります。イワタニは、川崎重工業(株)、シェルジャパン(株)、電源開発(株)とともに、技術研究組合「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」を2016年に設立。オーストラリアの豊富な褐炭(かったん)から液化水素を大量に製造し日本に輸入するCO2フリー水素のサプライチェーン構築*に取り組んでいます。
    *NEDO課題設定型産業技術開発費助成事業(2015年~2022年度(予定))
  • 燃料電池自動車と水素ステーションのさらなる好循環に向けて
    2018年2月、イワタニは国内大手 10社とともに、燃料電池自動車(以下、「FCV」)向け水素ステーションの本格整備を目的とした「日本水素ステーションネットワーク合同会社」(「JHyM(ジェイハイム)」:Japan H2 Mobility)を設立しました。FCV 普及初期における水素ステーション事業の諸課題を踏まえ、インフラ事業者、自動車メーカー、金融投資家などがそれぞれの役割を果たし、戦略的な水素ステーションの整備、運営を実現し、さらなる「FCV と水素ステーションの好循環」の創出を目指します。
  • 次世代のスマートエネルギー社会の実現に向けて
    水素は、ガソリンに変わる動力源としてのみならず、給湯に、暖房に、発電にと、私達の暮らしや産業の中で重要なエネルギーとなります。水素・熱ネットワークがはり巡らされ、スマートグリッド(次世代電力網)と連結される社会。そんな次世代のスマートエネルギー社会の実現に向け、各地で、国・自治体・企業が連携した取り組みが始まっています。
  • 研究開発や実用化に向けた技術検証を重ねる、
    中央研究所・岩谷水素技術研究所
    大学・公的機関・行政など多岐にわたる団体とコラボレーションしながら、社会に貢献できる新たなテクノロジーを生みだしている中央研究所・岩谷水素技術研究所。135MPaの超高圧、-253℃の極低温を扱う他に類を見ない実験設備を整えています。これからますます広がる水素のアプリケーションを、安全かつ合理的に社会に広めるため、たゆまぬ研究・実証を積み重ねています。