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2002年08月28日(水曜日)

首都圏で初めての「水素供給ステーション」が横浜にオープン

 

岩谷産業株式会社(本社:東京・大阪、社長:牧野明次、資本金:200億円)と財団法人エンジニアリング振興協会が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から共同受託していた「水素供給ステーション」が横浜市鶴見区(鶴見曹達(株)本社工場内)に完成いたしました。
首都圏に水素供給ステーションがオープンするのは、これが初めてです。

この「水素供給ステーション」はNEDOの水素利用国際クリーンエネルギーシステム技術(WE-NET)第II期研究開発「水素供給ステーションの開発」プロジェクトに基づき開発されたものです。同プロジェクトの水素供給ステーションは、大阪、高松と今回の鶴見の3ヶ所で、当社は大阪と鶴見を受託・完成しました。

水素エネルギーは、地球環境問題の最重要課題であるCO2削減に重要な役割を果たすものとして注目されています。水素利用技術の開発において、今日最も実用化が近いと期待されているのが水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)で、世界の多くの自動車メーカーが開発に鎬を削っています。トヨタ自動車(株)は7月1日、FCVは次世代の環境対策車の本命であるとの考えから、また日本主導で技術の世界標準化を進める狙いなどから、当初の計画を半年早め、年内に日米で同時発売すると発表しました。また本田技研工業(株)も同様に、年内発売を発表しました。

一方、FCVの普及には、自動車自体の開発とともに、水素供給インフラである水素供給ステーションの整備が欠かせません。水素の国内トップメーカーである当社は、FCVの開発に係わる国内主要自動車メーカーのすべてに水素貯蔵・充填設備(ステーション)と水素(ガス・液体)を納入してまいりましたが、当社が受託・完成した水素供給ステーションは、今年2月に日本で初めてオープンした大阪と、今回の鶴見で2ヶ所となります。

この度オープンしました「鶴見・水素供給ステーション」は、日本で初めての副生水素を利用したステーションです。水素供給ステーションには、水素をステーション内で製造して供給するオンサイト型と、製造工場より輸送してきてステーションで供給するオフサイト型がありますが、本ステーションは後者です。
食塩電解によりカセイソーダを製造する過程で発生する純度97〜98%の副生水素ガスから酸素、窒素などの不純物を除去し99.99%にまで精製したものを、19.6MPaG(196気圧)に昇圧して水素トレーラーに充填し、ステーションに輸送します。ステーションではそれを圧縮機にて40MPaG(400気圧)に昇圧し、蓄圧器ユニットに貯蔵します。FCVへの充填は蓄圧器ユニットから差圧充填し、その充填圧力は25MPaGまたは35MPaG(250気圧または350気圧)で、FCV1台当たりの充填時間は約5分です。
ステーションの充填能力は乗用車5台(35Nm3/台)の連続充填を想定しています。

今後、本ステーションでは、NEDOの指導のもと、試験運転を行い、機器の連続性能確認、急速充填性能評価および各種性能パラメーターの経時変化確認などの実用化に必要な試験研究を行うほか、水素充填の最適条件選定や水素供給ステーションの安全運転システムの確認などを行い、これらを踏まえ、安全・設計などの技術指針を作成し、将来の水素供給ステーション標準仕様の策定につなげる計画です。
安全面では、水素漏洩検知装置、火炎検知装置、感震装置、および機器の異常時の緊急停止、インターロックシステムなど安全運転のために万全の対策がとられています。

また、7月17日付で発表された、経済産業省固体高分子形燃料電池システム実証等研究費補助事業「燃料電池自動車及び水素供給インフラ実証研究」(水素・燃料電池実証プロジェクト)で、当社は平成14年度末、東京都江東区有明に完成予定の「液体水素ステーション」を昭和シェル石油(株)と共同で受託しました。また平成15年度末完成予定で、新日本製鐵(株)が受託しました液体水素製造実証設備の建設にも参画します。

同プロジェクトで首都圏に完成予定の水素供給ステーションは、当社の他に、日本エア・リキード(株)が川崎市に、新日本石油(株)が横浜市旭区に、コスモ石油(株)が横浜市鶴見区に、さらに東京ガス(株)と日本酸素(株)が共同で東京都荒川区南千住に建設する計画を発表しています。
平成14年度末から15年度初めにかけて、WE-NET分を含め、首都圏には6ヶ所の水素供給ステーションがオープンすることになります。

また当社は、今年4月、FCVの公道走行実験をフルサポートする国内初の「移動式水素充填機」を完成しました。本田技研工業(株)が4月2日〜5日までの4日間、東京・青山本社で報道陣を対象に初めて実施した一般人が運転するFCVの公道走行実験試乗会に本機を持込み、威力を発揮しました。一機で約10台に充填できる能力を持っています。

WE-NET 鶴見水素供給ステーションの設備仕様
全 般 充填能力 乗用車5台連続充填を想定(35Nm3/台)
充填圧力 25MPaGおよび35MPaG
水素供給純度 水素 99.99%以上
酸素 2 ppm以下 窒素 50 ppm以下
CO 1 ppm以下 CO2 1 ppm以下
HC 1 ppm以下 露点 -60℃以下
主要設備 水素トレーラー 2,600m3
圧力:19.6MPaG(Max)、 内容積:660L×20本
圧縮機ユニット 型式:ダイアフラム式、容量:100Nm3/h(入口10MpaG時)
吸込圧力:10〜19.6MPaG
吐出圧力:40MPaG
蓄圧器ユニット 内容積:3,120L、充填圧力:40MPaG
ディスペンサー 充填圧力:25MPaG/35MPaG
充填ノズル:WEH社互換品
安全対策 対車両 過充填防止機構
ステーション ガス洩漏検地警報設備、火炎検知設備、静電気除去、
防消火設備、感震装置、緊急遮断装置、車両衝突防止等

参考資料:岩谷産業の水素事業年表

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