岩谷産業株式会社
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2005年03月15日(火曜日)

ナノサイズ酸化チタンの新製法を共同開発
〜天然原料からの直接合成によって低コスト化・低環境負荷を実現〜
岩谷産業株式会社

岩谷産業株式会社(本社/大阪・東京、社長/牧野明次、資本金/200億円)は、このたび、京都大学・エネルギー理工学研究所の鈴木義和助手、吉川暹教授らのグループと共同で、光触媒活性を示すナノ(十億分の一)サイズの繊維状酸化チタンの低コスト・低環境負荷な新製法を開発しました。当社が、原料供給・選定、新材料のマーケティングを行い、京都大学が新材料の製法開発・改善を行いました。

当社セラミックス部は、ミネラルサンド(ルチール、イルミナイト、ルコクシン等のチタン源、ジルコンサンド等)の輸入・販売を昭和27年より行っており、長年の知見と経験・実績があります。2003年夏より開始された本共同研究は、当社が取り扱う天然原料の一つである「天然ルチール」に、京都大学が発明した新規のプロセスで付加価値を与え、安価な高機能性材料を産業界に提供することを目的としています。

従来、光触媒用途等に用いられる高機能酸化チタンの製造には、一旦ルチ-ル等の原料を塩素法※1、硫酸法※2 などの大掛かりな設備を要する工業プロセスによる精製が必要でした。
一方、 新製法は、ルチールを水酸化ナトリウム水溶液中に入れて加圧下で加熱した後、中和・水洗処理するという至ってシンプルな製法であると同時に、従来に比べ低コスト・低環境負荷での量産が可能になる画期的な製造方法です。(京都大学と当社で「共同特許取得済み」)

得られた酸化チタンは、直径10〜50ナノメートル、長さ1〜100マイクロメートルの繊維状のものと、直径10ナノメートル程度の微粒子が混合しています。その結晶構造は光触媒機能の高い「アナターゼ型」であり、検証した結果、従来の製法で作られた光触媒用酸化チタンに劣らない光触媒活性を示すことが確認されました。また繊維状であるため、微粉のものに比べて伝導性が良好であることも期待されており、機能優位の面から、次世代太陽電池への応用も視野に入れています。
今後は、更なる改善・改良を経て、1〜2年以内の事業化・量産化を目指し、近年急成長を遂げている光触媒分野他での実績化を目指していく予定です。
また、今回の共同研究は、長年の経験と実績のあるミネラルサンド事業の商品であるルチールに付加価値を付けるものとして、幅広い分野の商品の取り扱いを得意とする当社電子材料関連部署での販売も見据えており、社内での連携・シナジー効果も期待しています。

【ご参考1】本件に関係する当社セラミックス部の事業
■ ミネラルサンド事業・鉱産物事業
当社セラミックス部の中で最も伝統のある事業といえ、各種チタン鉱石(ルチール、イルメナイト、ルコクシン等)、ジルコンサンド等のミネラルサンドを輸入販売しております。各種チタン鉱石は国内チタンメーカーに、ジルコンサンドは耐火物メーカー・セラミックス釉薬用途等を中心に販売活動をおこなっています。アルミ、チタン、ジルコニウム等の資源が豊富なオーストラリアには、当社のグループ会社として3社のメーカーがあり、これらミネラルサンドや、脱珪ジルコニア、電融アルミナ等を生産するなど、天然ミネラルサンドに関する長年の知見と実績は、今回の新材料の開発に適した原料を選択する上で、また将来的な事業化を見据えての安定供給という観点から、大きな強みと考えます。

■ 電子材料事業
上記ミネラルサンド事業が、原料の中でも川上に位置する原料を取扱っているのに対し、電子材料事業としては、ディスプレイ材料、電子セラミックス材料・製品、高純度アルミナ(関係会社:岩谷化学工業株式会社製品)、高純度ジルコニア(豪州にあるグループ会社であるDoral Specialty Chemicals社製品)、レア・アース材料などを取扱っています。
酸化チタンの用途は、塗料、触媒、電子材料他、多岐に渡っており、幅広い分野の顧客に接点のある当社のマーケティング能力を、用途開発にいかしています。

【ご参考2】2003年度光触媒事業規模(Ref. 光触媒製品フォーラムまとめ)
(1)原料(粉体、コート材、ビーズ等)の事業規模
2001年: 140トン/年
2002年: 237トン/年
2003年: 324トン/年 (前年度比37%増)

(2)製品事業規模 (2003年度)
外装材       :1,116,500(万円)
道路資材      :  96,130(万円)
内装材       :  340,930(万円)
自動車・輸送機器:    360(万円)
浄化器機      :  840,000(万円)
農業・園芸資材  :   1,250(万円)
生活用品      :  134,070(万円)

  概算合計      2,536,240(万円)


※1 塩素法
鉱石を塩素化し、精留した四塩化チタンを精製後、酸化する製造方法。

※2 硫酸法
鉱石を硫酸溶解し、析出したチタンより不純物を分離後、焼成、粉砕する製造方法。

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