ニュース

中央研究所 初代所長に化学の世界権威 村井眞二氏

 

岩谷産業株式会社(本社 東京・大阪、社長:野村雅男、資本金:200億円)は、新たな技術拠点として、本年5月兵庫県尼崎市に「中央研究所」を竣工の予定ですが、このほど初代所長に世界的化学者で奈良先端科学技術大学院大学 理事・副学長の村井眞二氏の招聘を決定しました。 (4月1日付) 

村井氏は、有機合成化学・触媒化学分野における世界トップレベルの研究者で、昨年のノーベル化学賞候補としても注目を集めました。これまで産官学の連携推進や企業化・起業支援など、学術研究を通した産業界との関係強化にも積極的に取り組むなど、化学の振興・発展に大きく貢献しておられます。「中央研究所」はお客様やパートナー企業との技術交流や商品開発を行なうなど、広く世の中に必要とされる開かれた研究所を目指しており、村井氏の多方面に亘るこれまでの幅広い知見を活かし、ポテンシャルの向上を図る為、予てより所長就任を要請しておりました。

 

●村井眞二氏の略歴
1938年生まれ。化学者、工学博士。奈良先端科学技術大学院大学 理事・副学長。大阪大学名誉教授。
日本化学会元会長。科学技術振興機構上席フェロー。早稲田大学客員教授などを歴任。
日本化学会賞、有機合成化学特別賞、藤原賞をはじめ、2010年には学術上、特に優れた研究業績に対して贈られる日本学士院賞を受賞。中でも経済産業省、文部科学省関連の取り組みである「元素戦略」における提案は、国の政策として具体化し、欧州や米国をはじめとする世界の主要国で、グローバルに拡大しています。

 

●「中央研究所」について
昨年4月より建設中の岩谷産業中央研究所(兵庫県尼崎市)は、既存の滋賀技術センター(滋賀県守山市)を全面廃止して、全く新たな技術拠点として生まれ変わります。各種設備の拡充と研究スタッフの大幅な増員が図られるとともに、お客様やパートナー企業などの要請にもとづく共同研究、委託実験、技術支援やコンサルティングなど、技術のワンストップサービスの提供を目指します。特に、国内では他に例を見ない極低温での液化水素の実証実験装置は、民間最高レベルの液化水素研究設備として、ガスの持つ無限の可能性に挑戦する当社のランドマークです。
アクセスは新大阪駅、伊丹空港からタクシーで約20分。敷地面積7,420㎡、7階建て延床面積約12,000㎡、レセプション棟、大型実験棟、研究棟、および総合管理棟からなり、2014年には併設の燃料電池車向け水素ステーションも稼動開始となります。 

 

※村井眞二氏の肩書き及び略歴は2013年3月27日、本リリース掲載当時のものです。