家庭で、社会で、活躍する身近なエネルギー

キッチンのコンロや、おふろの給湯設備などの燃料として使われている、LPガス。一般的には、「プロパンガス」とか「ブタンガス」とも呼ばれています。実は、家庭以外にも、さまざまなところで活躍している燃料なんです。

このコーナーでは、LPガスの活躍ぶりや、どうやって生まれ、運ばれるのかをしょうかいします!

気体にも液体にもなれる! 変身上手なLPガス

  • 家庭の横に設置されたガスボンベ
    LPガスとはLiquefied Petroleum Gas(日本語では「液化石油ガス」)を略した呼び方。
  • 炭素と水素が合体した、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)という物質を合わせた名前です。
  • そのままでは気体(空気のような状態)ですが、圧力をぎゅっとかける、またはプロパンガスなら-42℃に冷やす、といった方法で、工場で簡単に、液体(水のような状態)に変えることができます。
  • 液体になると体積が250分の1になり、持ち運びやすく、たくさん運べるようになります。
  • ボンベに入っているLPガスは、液体にされています。
  • LPガスは、もともとはにおいはしません。では、なぜ「LPガスは、玉ねぎがくさったようなにおいがする」かというと、人工的ににおいをつけているから。もし、LPガスが空気中にもれた時、すぐに人が気付いて対応できるよう、わざとにおいをつけてあるのです。人のきゅうかくはみんなが考える以上にびんかんだから。
  • LPガスは空気より重い。そのため、LPガスのガスもれ警報装置は、ゆかに近い低い場所に取り付けます。

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LPガスは石油といっしょに取り出される!

  • どうやってできるの?

    遠い昔、地球の気候変動などのえいきょうで動植物が死んで地中にうもれ、長い年月がたつうちに、分解されてできたのが石油や天然ガス。LPガスは、その石油や天然ガスをほりだすときにいっしょに出てくるガスです。

  • 主な産地は?

    石油や天然ガスをたくさん産出している中東諸国や東南アジア。日本国内で利用されるLPガスの約3/4は輸入によるもので、その大半(85%以上)が中東諸国から日本にやってきます。それらの国のことを産油国といいます。

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LPガスの運び方

  • オーシャンタンカー
    産油国でとれたLPガスは、産油国の工場で不純物をとりのぞいて液体にされ、ビルのように大きなオーシャンタンカーに入れられます。20日間かけて、海をこえて日本へ。
  • 1次基地
    日本についたら、国内の輸入基地(1次基地)に運びこまれ、貯蔵されます。
  • 1次基地から、国内各地の沿岸や内陸部にある2次基地まで、オーシャンタンカーに比べて小型のコースタルタンカー(内航船)などで運ばれます。近くには、タンクローリーでも運びます。
  • 2次基地で、LPガスは、タンクローリーなどに積みこまれ、内陸各地のじゅうてん所(3次基地)まで運ばれます。
  • じゅうてん所で、LPガスはいろいろな種類のボンベに小分けにされ、トラックで各家庭の近くまで運ばれます。
  • LPガス会社の人たちが各家庭にボンベを運び、とりつけてくれます。
  • 工場など大量に使うところには、コースタルタンカーやタンクローリーで直接LPガスを運びこむ場合もあります。
  • 「バルク供給システム」で使用するタンクローリーより小型で小まわりのきくバルクローリー
    各基地から直接タンクローリーより小型で小まわりのきくバルクローリーでお店や家庭にLPガスを届ける「バルク供給システム」も、全国に広がりつつあります。

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さまざまなところで燃料として活躍!

  • 各家庭のキッチンコンロ、ガス給湯器、ガスゆかだんぼうなどの燃料として使われます。
  • 持ち運びできるカセットこんろなどの燃料として使われます。キャンプのときの料理や明かりとしても使われます。
  • 工場で燃料として使用。パンやおかし、屋根がわらやとうきなどを作るときに活躍しています。
  • 車の燃料として使われます。

    ほとんどのタクシーの燃料はLPガス。その他、有害な物質をあまり排出しないので、環境にやさしい車として清掃車やバス、トラック、フォークリフトなどにもLPガス車が使われています。

    LPガス自動車は、「LPガススタンド」でガスを入れます。LPガススタンドは全国に約1900ヵ所あります。

  • 熱気球では、飛ぶために気球の中の空気を温める燃料として使われます。

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LPガスのメリット

  • LPガスの「青いほのお」
    カロリーが高くエコなエネルギー

    同じやかんに入った水をわかすとき、LPガスは、天然ガス(都市ガス)や石油や石炭より早くわかすことができます。また、おいしい料理を作る際も、火力の強さや簡単に火力を調整することは重要なため、レストランやちゅうか料理店でもLPガスは利用されています。

  • 持ち運びが簡単!

    地下にガス管をうめる都市ガスとちがって、LPガスは、液体にして、小さな容器に入れてどこにでも運ぶことができます。島でも山の上でも、各家庭に運ぶことができる「便利なエネルギー」。

    だから、日本全国の家庭の約半分がLPガスを使用。日本の国土の約95%という広い地域でLPガスが使われています。

  • 災害に強いエネルギー

    LPガスは各家庭に容器(ボンベ)を置いてあり、ガス管が短い。そのため、点検や修理が簡単。じしんなどの災害が起きても復旧が早く、点検が終わった家庭からすぐにガスが使えるようになります。阪神・淡路大震災や新潟県中越地震のときにも、水道や都市ガスが復旧に2~3か月かかったのに対し、LPガスは約10日で復活!ひなん所などでも利用されました。それにエネルギーを各家庭で保管しているようなものだから、なにかあってもしばらくはだいじょうぶ。

  • 人と地球にやさしいクリーンエネルギー

    ガソリンや灯油・重油は、燃やすと、酸性雨(植物をからす有害な雨)の原因となる物質が出てしまいます。一方、LPガスは、燃やしても、酸性雨の原因となる物質はほとんど出ません。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素をだす量も少ない。LPガスは、クリーンでエコなエネルギーです。

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