イワタニ 水素エネルギーハンドブック
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92017年7月から、京浜臨海部における再生可能エネルギーを活用して、低炭素な水素サプライチェーンモデルの構築を図る実証設備の運用*が始まっています。実証プロジェクトでは、横浜市風力発電所(ハマウィング)敷地内で風力発電を利用し水を電気分解して水素を製造し、貯蔵・圧縮。この水素を、当社の簡易水素充填車により輸送し、横浜市内や川崎市内の青果市場や工場・倉庫に導入したFCフォークリフトで使用しています。従来の電動フォークリフトやエンジンフォークリフト利用時と比べて、80%以上のCO2削減が可能になると試算しています。* 環境省委託事業。神奈川県、横浜市、川崎市、東芝、トヨタ自動車、豊田自動織機、トヨタタービンアンドシステムと当社による共同事業水素圧縮機 (50N㎥/h) 横浜市風力発電所 「ハマウィング」 (1,980kW) 受変電設備 (既設) 水(H2O) 再エネ電力 水素製造 貯蔵・圧縮 京浜臨海部 ・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫 など 水素(H2) 35MPa 輸送 利用 簡易充填車による水素供給 (運用状況およびニーズを 反映した最適輸送) 「ハマウィング」の敷地内へ新規設置 FCフォークリフト(計12台)水素貯蔵タンク 低圧 (800N㎥) 水素貯蔵・圧縮装置水電解装置(10N㎥/h))水電解装置(受変電・分電盤、蓄電設備 蓄電システム(150kWh)受変電・分電盤 水素圧縮機 (50N㎥/h) TOSHIBA(簡易水素充填車 45MPa:270N㎥)水素製造装置当社は、小水力発電(出力200kW)による電気を使って、水素の製造から貯蔵、運搬、供給まで一貫して行う実証実験を東芝エネルギーシステムズと共同で行っています。熱利用の多い寒冷地の地域特性に適した水素活用モデルとして、燃料電池システムで供給する電気とお湯を福祉施設や酪農家、町営温水プールなどで活用。再生エネルギーの導入拡大を図ると同時に、 CO2排出削減につなげます。2011年、市街地に1.2kmにおよぶ大規模な水素パイプラインが走る世界初の街として始動した「北九州水素タウン」は、水素エネルギー社会をひと足早く具現化するモデルタウンとして、2015年度まで水素と電力のリンケージやスマートネットワーク化など、さまざまな社会実証が行われてきました。その後、当社は、再稼働に向けて着々と準備。2018年7月、北九州市とともに「北九州水素タウン実証・PR事業」をスタートしました。今後は水素センサーの開発や、純水素型燃料電池の耐久性の検証など、新たな水素関連技術の開発・検証を進めていきます。パイプラインによる水素供給で住宅などの電源をまかなう北九州都市高速道路スペースワールド駅純水素型燃料電池■ 小水力発電による水素活用モデル*環境省委託事業。東芝エネルギーシステムズとの共同事業■ 北九州水素タウン再稼働■ 風力発電による水素活用モデル

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