水素エネルギーハンドブック第6版
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33イワタニと水素の歩み1984「日本液体水素」を三菱重工業・大阪水素工業との合弁で設立。(1985年に田代液水工場〈秋田県〉、1987年に南種子液水工場〈種子島〉を作る→1995年7月に解散)1941̶イワタニと水素の出会い̶硬化油製造メーカーの余剰水素の販売を始める1958水素ガス製造を目的に大阪水素工業(現岩谷瓦斯=IIG)を設立。水素ガスの販売を強化する1975水素液化装置が大阪水素工業尼崎工場内に完成。わが国の液化水素時代の幕開けとなる1973泉北水素を三井東圧化学・三井物産と合弁で設立(2001年3月解散)1974社内に「水素エネルギー開発委員会」設置1980イワタニにとって東日本初の水素ガス工場が完成(イワタニ千葉ガスセンター内)1985大阪水素工業・岩谷ガス工業・富士瓦斯工業の合併により、岩谷瓦斯(IIG)を設立1976NASDA・三菱重工業・石川島播磨重工業へ液化水素の供給開始1978本格的「液化水素製造プラント」を尼崎に完成披露。生産能力は毎時730ℓ(月36t)、貯蔵能力10万ℓ(1980年20万ℓに増設)19651972液化水素事業のフィジビリティ・スタディを始める1986わが国初の液水ロケット「H-Ⅰロケット」1号機打ち上げ成功。燃料の液化水素はイワタニグループが供給(H-Ⅰロケットは1992年の9号機まで。全てに液化水素を供給)1975宇宙開発事業団(NASDA)から、「液体水素の輸送システムに関する検討の委託」を受ける。わが国初の長距離液化水素輸送に成功1976わが国初の「液化水素放出拡散燃焼実験」を滋賀県“北山台”でサンシャイン計画の一環として実施1960長尺容器を積載したわが国初の1,100㎥入り大型水素トレーラーを開発。セルフローダーも導入して輸送の効率化と大量供給を実現19681,200㎥入りスライドローダーを開発1982液化水素の民需用途開拓のため、内容量180ℓの小型液水容器を開発1988●H-Ⅱロケット打ち上げ時の保安距離を策定するため「液体推進薬安全性確認実験」をNASDAから受託して実施(於、香川県詫間町)●グループの「J・C・I」(現 岩谷瓦斯)で初めて液化水素タンクローリーを製作1975大規模な「圧縮水素ガスの漏洩拡散実験」を滋賀県下で行う1973金属水素化物(メタル・ハイドライド)の研究に着手1975液化水素の輸送試験を開始1988液化水素タンクローリーを製作1974国家プロジェクトのサンシャイン計画で、通産省工業技術院から“水素の流通消費プロセスにおける保安技術”の研究委託を受ける1979武蔵工業大学内燃機関研究室と液化水素供給で協力。(水素自動車-武蔵3号~武蔵10号、1997年まで)この間、液水自動車用小型容器の共同開発にも取り組む1980武蔵4号完成1982武蔵5号完成1984武蔵6号完成1986武蔵7号完成1990武蔵8号完成製造・供給ネットワーク液化水素物流・保安貯蔵・輸送応用技術公共プロジェクト水素のアプリケーションと社会とのアライアンス次ページへ1958 大阪水素工業設立1968 水素スライドローダー開発1978 尼崎に液化水素製造 プラント完成1986 H-1ロケット打ち上げⒸJAXA

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