イワタニ 水素エネルギーハンドブック
27/40

27家庭用燃料電池編Q&AQ1Q2AA燃料電池は、反応の過程で出てくる熱を有効利用することができるので、コージェネレーションには最適の技術です。従来型の火力発電では、発電ロスや送電ロスで、家庭に電気が届けられるころには投入したエネルギーの約37%しか残っていません。一方、家庭用燃料電池コージェネレーションの発電効率は約40%、発電時の排熱を利用した場合の一次エネルギー利用効率は約90%。従来の火力発電に比べて、およそ2倍にまでエネルギー効率が高まるのです。一次エネルギー(石炭・石油・天然ガスなど)火力発電所LPG家庭送電配送家庭100%電気 37%ロス60~65% 利用されない排熱、送電ロスなど(海などへ廃棄)100%電気・排熱利用 約90%ロス約10% エネルギー利用率35~40%エネルギー利用率約90%(LPガス)一次エネルギー〈従来型の火力発電のエネルギー効率〉一次エネルギー(石炭・石油・天然ガスなど)火力発電所LPG家庭送電配送家庭100%電気 37%ロス60~65% 利用されない排熱、送電ロスなど(海などへ廃棄)100%電気・排熱利用 約90%ロス約10% エネルギー利用率35~40%エネルギー利用率約90%(LPガス)一次エネルギー〈家庭用燃料電池のエネルギー効率〉(出典:燃料電池メーカー資料より)「家庭用燃料電池コージェネレーション」のエネルギー効率使うその場で発電する分散型発電だから、発電時に捨てられていた排熱を無駄なく利用できるためです。「家庭用燃料電池コージェネレーション」は効率がよい、といわれるのはなぜ?家庭で使う電気とお湯を同時につくり出す「エネファーム」は、2009年、日本が世界に先駆けて発売した家庭用燃料電池コージェネレーションシステムで、2018年9月までに累計販売台数28万台を突破しました。国のエネルギー基本計画では、家庭用燃料電池の導入目標を、2020年に140万台、2030年に530万台としています。また、ユーザーが密集している施設においては個々の需要家に小型のエネファームを配置するよりも、複数のユーザーに電気と熱を供給する大型の燃料電池を配置するという選択肢もあり得るとしています*。 *「水素・燃料電池戦略ロードマップ」(2016年3月改訂版)による「エネファーム」は、LPガスや都市ガスを改質して水素を取り出し、その水素を空気中の酸素と反応させて電気とお湯をつくります。「家庭用燃料電池コージェネレーション」は水素で発電するそうですが、どんな仕組みですか?

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る