水素エネルギーハンドブック第6版
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26Q4AFCVに続き、FCバスが市販され、東京都では路線バスへの導入が進んでいます。フォークリフトは、燃料電池に適した小型移動体として北米などで普及しており、日本でも将来の普及が見込まれています。関西国際空港では2016年よりFCフォークリフトの本格導入が始まり、実証試験段階から携わってきた当社も水素供給設備を担当しています。今後は二輪車、トラックなどの車両に加え、燃料電池を動力源とする鉄道や船舶も開発されると期待されます。経済産業省 資源エネルギー庁の「水素・燃料電池戦略ロードマップ」(2019年3月改訂版)では、初期段階では安定的に水素需要が期待されるバスやタクシー等の業務車両の導入を積極的に進めることが重要である。また2025年頃からの普及本格期においては、比較的小型の普通乗用車等のボリュームゾーン向けのFCVを投入するなど、ラインナップを拡大することが重要である、としています。バス、トラック、フォークリフトなどさまざまな車両が登場しています。燃料電池の車両は乗用車以外にも出てくるの?FCフォークリフト (画像提供:豊田自動織機)FCバス電気自動車(EV)は、外部から充電した電気を動力源にし、モーターで走ります。走行時にCO2を全く排出しないのはFCVと同じで、どちらもエコカーとして普及が期待されています。FCVはEVに比べて充填時間が短く、航続距離が長いという特徴を持っています。一方でEVに比べると車両コストやインフラの整備コストが割高になります。今後は、近距離圏の定期走行用にはEV、ガソリン車同等の中長距離走行用にはFCVと、エコカーとしてのすみ分けが進むと考えられます。FCVとEV(電気自動車)のすみ分けが進むと思われます。FCVだけでなくEV(電気自動車)もありますよね?Q5A

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