イワタニ 水素エネルギーハンドブック
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22燃料電池編Q&AQ1A燃料電池とは、水素と酸素の化学反応で電気をつくる“発電装置”のことです。水に電気を通すと水素と酸素の泡が出てくる「水の電気分解」は、理科の授業で習いましたね。燃料電池の仕組みはその逆で、水素と酸素を反応させて電気を取り出すものです。燃料電池という言葉から乾電池や蓄電池のように電気を貯めておく装置を連想しがちですが、そうではなく水素と酸素の持つ化学エネルギーを電気エネルギーに変換する“発電装置”といえるでしょう。従来型の火力発電では、発電ロスや送電ロスで、家庭に電気が届けられるころには投入したエネルギーの約37%しか残っていません。一方、家庭用燃料電池コージェネレーション*の発電効率は40%、発電時の廃熱を利用した場合の一次エネルギー利用効率は約90%となり、火力発電に比べて、およそ2倍にまでエネルギー効率が高まります。携帯電話やパソコン用電源にもなるほど小型化できるシステムなので、自動車用・家庭用など、使うその場でエネルギーをつくることが可能。エネルギーロスの小さい自立分散型電源として期待が高まっています。〈燃料電池の発電の仕組み〉水素水素と酸素から電気と水と熱をつくります。H2 + 1/2 O2 → H2O + 電気 + 熱(水の電気分解の逆反応)燃料極電解質空気極空気(O2)水(H2O)水素と酸素で電気をつくる発電装置。使うその場でエネルギーをつくる小さな発電所です。よく聞く燃料電池って、どんなもの?*コージェネレーション・システム1つの燃料(この場合は水素)から「熱」と「電気」という2つのエネルギーを取り出す(=熱電併給)システム。元になるエネルギーの能力を最大限に使いきるのが狙いで、省エネと環境性の両面から注目が高まっています

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