イワタニ 水素エネルギーハンドブック
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18〈水素の製造方法〉水電解一般・産業廃棄物ガス化溶融バイオマス水素発酵メタン発酵LPガスメタノールGTL/ナフサ天然ガス都市ガスソーダ電解ガス石油オフガスコークス炉ガス再生可能エネルギー由来の電力(風力・太陽光)さまざまな水素原料部分酸化改質オートサーマル水蒸気改質改質工程深冷方式吸収方式膜分離方式PSA方式精製工程水素水素の製造方法にはいろいろなものがありますが、いずれも成分に水素原子を豊富に含んだ物質を、適切な方法で分解することで水素を得るものです。現在、国内で利用されている水素は、その多くがコンビナートなどの大規模工場において自家消費するために生産されたり副次的に発生する水素で、その一部は近隣工場へも配管供給されています。これらの水素以外に、幅広い産業用途へ向けて高純度で製造され、外販される水素があります。また、再生可能エネルギーからの水素(大型風力発電、大規模太陽光発電などの自然エネルギーから製造されるCO2フリー水素・P16 Q5参照)も将来的に期待される分野です。【大規模工場で目的生産または副次発生する水素】アンモニア合成・石油精製・メタノール合成・苛性ソーダ製造・製鉄などの工場で目的生産あるいは副次的に発生し、工場内で自家消費されたり近隣工場へ配管供給され、燃料や原料として利用される水素。【各種産業用途向けに製造される水素】天然ガスやメタノールなど化石燃料の改質や、食塩水の電気分解によって製造された水素を、高純度化し、圧縮、液化を経て外販される水素。※海外からの輸入水素水素発電が本格的に導入される2030年ころには、国内で発生する水素だけでは需要を賄いきれなくなると予想されます。そこで将来的には海外の豊富な自然エネルギーでつくったCO2フリー水素や、天然ガス田・炭田からCCS(Carbon Dioxide Capture and Storage= 二酸化炭素を分離・回収し深海や地中に貯留する技術)を介して製造したCO2フリー水素を、液化水素や有機ハイドライド(メチルシクロヘキサン等)にし、大量に日本に輸送することも検討され始めています。当社はNEDOのプロジェクトで、オーストラリアの豊富な褐炭から液化水素を大量に製造し日本に輸入するCO2フリー水素のサプライチェーン構築に、川崎重工業などとともに取り組んでいます(P8参照)。アンモニア合成や石油精製工程で発生する水素と、化石燃料改質や水電解で製造する水素があります。水素はどこで、どのようにつくられているの?Q8A* 天然ガス田や炭田で水素を製造すると同時にCCS(Carbon Dioxide Capture and Storage=二酸化炭素を分離・回収し深海や地中に貯留する技術)で製造工程のCO2を埋め戻す場合は、化石燃料由来であってもCO2フリー水素となる

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