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7今後、水素はエネルギー分野での利用が拡大すると見込まれています。中でも期待されているのが、発電分野と製鉄分野、そして燃料電池自動車(FCV)などのモビリティ分野です。水素発電では、水素そのものを燃焼させ、そのエネルギーでタービンを回して電気エネルギーを取り出します。原理は従来の火力発電と同じで、水素とLNG(液化天然ガス)のように、他の燃料と一緒に燃やす「混焼」も可能です。また、製鉄所で鉄鉱石から銑鉄をつくる際に、現在は石炭を蒸し焼きにしたコークスを使用して鉄鉱石から酸素を取り除いていますが、今後はコークスの代わりに水素を用いる方法が研究されています。モビリティ分野では、すでにFCVやFCバス、FCフォークリフトが実用化されていますが、今後はトラック、船舶、電車、飛行機などのFC化が進んでいくと期待されています。水素ガスタービン(提供:三菱重工業)水素燃料電池船イメージ図純水素型燃料電池(提供:パナソニック)水素ハイブリッド電車「HYBARI」(提供:東日本旅客鉄道)燃料電池自動車(FCV)(提供:トヨタ自動車)燃料電池(FC)トラック(提供:CJPT(Commercial Japan Partnership Technologies))需要の増大が期待される水素のエネルギー利用

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