HTML5 Webook
6/28

6化石燃料+CCS再エネ水電解などGH2化石燃料+CCS再エネ水電解などGH2水素製造水素製造GH2LH2GH2LH2水素コスト(船上引き渡しコスト)30円/Nm³程度水素供給量/年商用化実証(〜2030年)水素製造設備100トン/日規模1/8商用化(2031年〜)770トン/日規模数万トン/年22.5万トン/年主要設備液化設備出荷基地60トン/日×2基1万kℓ×5基2基抜出1/450トン/日×20基総貯蔵容量20万kℓ(タンク1基利用)液化水素運搬船受入基地16万kℓ×1隻5万kℓ×1基1隻抜出1基抜出16万kℓ/隻×25万kℓ×4基需要者発電所など発電所出力100万kW(出典:日本水素エネルギーなど)豪州ビクトリア州出荷側川崎臨海部受入側「液化水素サプライチェーンの大規模実証」プロジェクトは、2030年に水素供給コスト(船上引き渡しコスト)30円/N㎥を達成するための海上輸送技術を世界に先駆けて確立するべく、HySTRA実証事業で開発された技術を元に、液化水素の商用サプライチェーン構築に向けて実証を行うプロジェクトです。2030年以降の商用時には、HySTRAによる実証よりも遥かに大規模となる計画です。なお、事業規模3,000億円のうち2,200億円はGI基金から支援を受け、2030年まで商用化実証を行います。本実証で建造する液化水素運搬船は、4万kℓの液化水素タンクを4基搭載可能です。4万kℓのタンクは、1基でタンクローリー車1,700台分以上の液化水素を貯蔵できる規模です。2030年までは、まずタンクを1基のみ稼働させて液化水素の荷役・運搬実証を行います。2031年以降の商用時に4基とも稼働すると、HySTRAが実証を行った液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の128倍の液化水素を一度に運べることになります。これは、現在当社が国内3か所のプラントで製造する液化水素の年間最大生産量を一度に運べる規模となります。2023年3月、 本プロジェクトの実証地として液化水素の出荷地は、 豪州ビクトリア州ヘイスティングス地区、受入地は川崎臨海部(神奈川県川崎市川崎区)に決定しました。水素発電実証を実施する需要者や地元自治体などとも連携し、 2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、商用規模での国際的な液化水素サプライチェーンの構築に貢献していきます。イワタニが取り組む大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト「液化水素サプライチェーンの大規模実証」

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る