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3脱炭素に向けた日本政府の水素ロードマップ ············ 4グリーンイノベーション基金 ······································· 5液化水素サプライチェーンの大規模実証 ···················· 6需要の増大が期待される水素のエネルギー利用 ·········7イワタニの水素ステーション ······································· 8イワタニの液化水素サプライチェーン ·························9水素の大量消費時代に欠かせない液化水素 ··············102022年5月に発表されたIPCC第6次評価報告書では、人類の活動が世界中の気象や気候に影響を及ぼしていることは疑う余地がないと結論づけられました。地球温暖化はかつてないほどの速さで進行しています。産業革命以降の平均気温の上昇を1.5℃に抑えるためには、今世紀半ばのCO2排出を実質ゼロとし、その後は減らしていく必要があると示されています。脱炭素社会を実現するためには、排出される温室効果ガスの8割以上を占めるエネルギー分野における取り組みが特に重要とされており、再生可能エネルギーなどを最大限活用することによりCO2排出を大幅に削減する必要があります。また、燃焼してもCO2を排出せず、大きなパワーを生み出す究極のクリーンエネルギー「水素」に注目が集まっています。当社、川崎重工業、シェルジャパンからなる技術研究組合「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」は、水素の商用化に向けた技術の確立を目指すとともに、日豪間でのサプライチェーン構築実証事業に取り組み、2022年2月に完遂しました。この実証の成功により、水素が天然ガスのように基幹エネルギーとして当たり前に使える社会の実現に、さらに一歩前進しました。当社は、再生可能エネルギーの利活用や化石燃料に頼らないエネルギー社会を目指すことが、地球温暖化に対する後世への責務を果たすことと考え、究極のクリーンエネルギー「水素」とともに、未来に向けて挑戦し続けます。岩谷産業中央研究所 岩谷水素技術研究所 ·················11メーカー・エンジニアリング機能の強化 ··················12水素エネルギー社会の構築に向けて ··························13Q&A 水素エネルギーの基礎知識編 ························· 14Q&A 燃料電池編 ························································ 21イワタニの水素ロード ················································ 24水素の基礎データ ·························································27CONTENTS国際的なサプライチェーン構築の実証事業がスタート2050年、脱炭素社会の主役は「水素エネルギー」水素エネルギーの本格的な利活用に向けて、

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