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21〈燃料電池の発電の仕組み〉〈FCVの基本構造〉水素コントロールユニットモーターH2 + 1/2 O2 → H2O + 電気 + 熱水素と酸素から電気と水と熱をつくります。(水の電気分解の逆反応)燃料極空気中の酸素バッテリー電流燃料電池スタック(発電装置)電解質空気極水素高圧水素タンク水素ガス充填水(水蒸気)空気(O2)水(H2O)燃料電池とは、水素と酸素の化学反応で電気をつくる“発電装置”のことです。水に電気を通すと水素と酸素の泡が出てくる「水の電気分解」は、理科の授業で習いましたね。燃料電池の仕組みはその逆で、水素と酸素を反応させて電気を取り出すものです。燃料電池という言葉から乾電池や蓄電池のように電気を貯めておく装置を連想しがちですが、そうではなく水素と酸素の持つ化学エネルギーを電気エネルギーに変換する“発電装置”といえるでしょう。携帯電話やパソコン用電源にもなるほど小型化できるシステムなので、自動車用・家庭用など、使うその場でエネルギーをつくることが可能。エネルギーロスの小さい自立分散型電源として期待が高まっています。この燃料電池をエンジンの代わりに車体に搭載し、燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させて得られた電気で走る車を「燃料電池自動車(FCV)」と呼びます。Q1水素と酸素で電気をつくる発電装置。使うその場でエネルギーをつくる小さな発電所です。よく聞く燃料電池って、どんなもの?燃料電池編

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