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11岩谷産業中央研究所は、「ガス&エネルギー」をベースに多様な事業を展開してきた当社が、明日を担う要素技術をお客さまとともに築き上げるために、2013年に開設した総合技術研究所です。社会から求められるニーズを探る「情報力」と、さまざまな問題を解決する「技術力」。商社でありメーカーでもある企業としてその両者を身につけてきたDNAを生かし、大学、公的機関、行政、多様な企業などとコラボレーションしながら、これからの社会に貢献できる新しいテクノロジーやイノベーションを、ここから日々生み出しています。2018年8月には、水素研究設備のリニューアルを行い、135MPaの超高圧・︲253℃の極低温を扱う他に例を見ない試験研究設備を整え、さまざまな水素関連技術における要求スペックの高度化や、スピーディーな製品開発・改善に対応できる体制を構築しました。また、2021年10月には同研究所内に岩谷水素技術研究所を開設。水素ステーションの管理コスト低減につながる水素計量検査装置、水素品質分析装置の開発などの成果をあげています。水素は︲253℃から気化された際の冷熱は活用されていませんが、今後の水素社会の到来に向け、この気化される水素の冷熱利用を検討することを大林組と共同で取り組んでいきます。水素エネルギー以外の分野では、半導体製造向け重水素ガスの製造技術・分析技術の確立や、2022年2月には再生医療・バイオ研究開発拠点を設立。再生医療を行う施設と同程度の清浄度を有するクリーンルームを設置し、細胞培養・凍結・保管・輸送といった一連の工程を再現・評価できる設備を備え、新たなテーマに挑戦を続けています。世界トップレベルの液化水素・超高圧水素ガスの実験環境を備えている他、再生医療研究インフラを整えるなど、幅広い分野で新商品、新技術の確立を進めています。水素の研究開発から、明日の市場開拓まで――技術のブレークスルーを独自の発想で実現します岩谷産業中央研究所岩谷水素技術研究所

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